一言で「食卓の万能選手」、それがちくわ。
炒めたり煮物にしたり、はたまたチーズを詰めて酒のアテとして食べたり。
冷蔵庫にこれ一袋あれば、無数のおかずに早変わり。
どちらかと言えば主役ど真ん中というより、食卓の脇を固めることが多い食材ですが、
これを主役に据えてパン生地で包み、大胆に焼き上げたのが、北海道生まれの惣菜パン・ちくわパン。
ちくわ自体が焼きの入った食材なので、一種の二度焼きですが、
ふわふわのパン生地と、ちくわのぐにゅっとした弾力。
そして、中に詰められたツナとマヨネーズのコクや酸味。
一口頬張れば、足し算以上の大胆な掛け算が施されます。
正調の作り方は、ちくわにグルングルンと生地を巻いて、オーブンで焼くといった感じですが、
なかなかパン生地から作るのも難しいもの。
バターロールで代用しようにも、ちくわのサイズに及びません。
ということで、バウルーでちくわを挟んで作ってみませんか。
ツナマヨを詰めたちくわにチーズをバウルーで挟んで焼けば、
あっという間にちくわサンドならぬ、ちくわパンドの出来上がり。
ツナを詰めるときには、切り込みを入れるのをお忘れなく!
・食パン 2枚
・バターまたはマーガリン 適量
・ちくわ 4本
・ツナ缶 1缶(80グラム程度)
・ネギ 適量
・ナチュラルチーズ ふたつまみ程度
・マヨネーズ 大さじ2
・醤油 5〜6滴程度
1.ちくわに縦方向の切り込みを1本入れて、中身を詰めやすいようにします。
2.オイルを絞ったツナとマヨネーズ、醤油を混ぜ合わせます。
3.1.のちくわを少し開きながら、はみ出さないようにして2.を詰めます。
4.バターを塗った面を下にして食パンをバウルーの中に置き、3.のちくわを並べます。
5.4.の上にネギとナチュラルチーズを乗せて、バターを塗った面が上になるようにパンを重ねます。
6.弱〜中火で片面約2〜3分ほど焼きます。表面をこんがりときつね色に焼けたらできあがりです。
・ちくわに詰めるツナマヨを作るときは、しっかりオイルを絞ってください。焼いているときにバウルーからオイルが溢れて、焦げる原因になることがあります。
・また、ちくわにツナマヨを詰める際も、端まで入れ過ぎると、はみ出して焦げる原因になります。
・ツナマヨネーズの味付けは自由自在。色々な具を刻んで混ぜたツナマヨサラダを詰めたり、バジルペーストを混ぜたイタリアンアレンジもありです!
・ネギの代わりに青のりを使うと、焼きたての香りが更に豊かになります!!
北海道札幌市で「どんぐり」という名が付けられた一軒のパン屋さんが、産声をあげたのは1983年のこと。
夫婦で切り盛りしていた、今で言う昭和なパン屋さん。そんなお店に通うお客さんのリクエストで誕生したというのが、このちくわパン。
どうすれば、こんなリクエストをするのだろうか?と、考えればキリがないのですが、今では奇跡の誕生に感謝するしかありません。
そういえば、パンではありませんが青森のご当地ラーメン「味噌カレー牛乳ラーメン」も、お客さんだった男子高校生がお店のラーメンに自由な発想でトッピングしたことが誕生のきっかけ。
一人のお客さんの遊び心から生まれたパンが、今では提供するお店も日本中に広がり、「美味しい!」の声は全国区となっています。
きっと、ちくわの穴に詰められているのは、ツナマヨやタマネギだけではなく、惣菜パンの果てしなき可能性なんでしょうね。
【商品詳細】
・商品名:ちくわパン
・製造元:現在は全国のパン屋さんや、大手パンメーカーが調理・提供しています。
・URL:http://www.donguri-bake.co.jp/(ちくわパンの発祥店「焼きたてパンの店DONGURI」)