ごはんに合うおかずは、パンにも合う!そんな発想でバウルーのメニューを考えてみると、いろいろアイデアが出てきます。
例えば麻婆豆腐やカレーがそう。
そこで思い出すのが、その両方を相い盛りにした、神保町にある中国料理店「源来酒家(げんらいしゅか)」の麻婆カレーです。
この一杯が、日中融合のクセになる味わい。麻婆はピリッと本格四川風ですが、カレーは日本風のルーで作るマイルドな味わいで、2つが1つになると、スパイシーながらコクのある麻婆キーマカレーのような味わいに…!
ここではさらにチーズトッピングをしたバージョンで、あの麻婆カレーをバウルーで再現してみました。麻婆は汁気がなくなるように仕上げますので、作り置きできる肉味噌的なおかずとしても使えますよ。
・食パン 2枚
・麻婆豆腐(島豆腐、麻婆豆腐の素、豚挽き肉、ねぎ、しょうが、油少々)
・カレー 約30g
・焙煎ごま油 少々
・花椒(お好みで)
★麻婆豆腐の素は、スパイシーで、1包の量が少なく、花椒粉もついているヤマムロの「陳麻婆豆腐 調味料」を使いました。
★ひとくちカレーは、宮島醤油で製造している、1包30gで常温保存できるカレーが1回使い切りで便利。「かまくらバウルー 旅焼きin青森!雪見ホットサンドに舌鼓(後編)」でも使っています。
まず、麻婆豆腐を作ります。
- 島豆腐の上下に清潔なふきん、またはキッチンペーパーを4つに折りたたんで置き、重しをして、豆腐の水気をしっかり切ります。水が出るまで、軽くレンジでチンしてもいいでしょう。
- 水気が切れた豆腐を1.5cm角に切ります。
- フライパンに油をしき、挽き肉、みじん切りにしたしょうが少々を炒めます。肉から脂が出て焼き色がついて来たら、麻婆豆腐の素を入れて炒めます。
- 2の豆腐と、みじん切りにしたネギ、少量の水を入れて炒め煮にし、水溶き片栗粉を適量入れて粘度を高めます。どろどろとした感じではなく、水気は少なく、ダレない程度に調整します。
次に、パンに挟みます。
5. 食パン2枚の片面にごま油を塗ります。
6. ごま油を塗った面を下にして、食パンをバウルーの中に置き、麻婆豆腐をこんもりと載せます。
7. その上に、ひとくちカレーをにゅるっと絞り出します。
8.さらにチーズをトッピング。
9. 好みで花椒粉をかけ、ごま油を塗った面が上になるよう、もう1枚のパンを重ねます。
10. 弱~中火で片面約2分ほど焼きます。表面がこんがりときつね色に焼けたらできあがりです。
ポイントは3つ。①豆腐の水気をしっかり切っておくこと ②挽き肉を多めにして、水気を少なくすること ③仕上げに水溶き片栗粉で硬めに留めること、です。
島豆腐を使ったのは、硬めの豆腐で水分が少なめだから。厚揚げで代用もできますが、やや油っぽい仕上がりになります。
また、挽き肉を多めにして、水気を少なくすると、具としてのまとまりがよくなります。水気を多めにすると、熱々の餡が中から飛び出し危険な上、焼いている間にパンから漏れやすくなります。調理が苦手な方は、水溶き片栗粉は使わなくてもいいでしょう。
お好みで、香菜や花椒をトッピングしてお楽しみください!