バウルーとは?

炎でつくる、手づかみのおいしさ。

 バウルーとは、直火で焼き上げるホットサンドイッチメーカーのこと。ブラジルで生まれ、日本に上陸し、日本のスタンダードな食パンに合わせてリデザインされ、進化を重ねながら約40年間、日本の台所で使われてきました。

使い方はいたってかんたん。バターを塗った食パンに好きな具をはさみ、バウルーの中に入れて焼くだけで、熱々のホットサンドができあがります。その食感は、表面はカリッとこんがり、具はパンの中でふっくら。いわゆる普通のサンドイッチや、トーストしたパンに具を挟んだサンドイッチとはまったく異なるおいしさは、直火焼きの「香ばしさ」と、蒸し焼きの「ジューシーな熱さ」を両立できる、バウルーだけの味わいです。

また、炎の調理は、目で見て判断できる安心感があります。ガスキッチンはもちろん、雄大な自然の中のたき火、キャンプのカセットコンロやアルコールランプでも大丈夫。焼き加減をみながら、炎で温かい食べものをつくることは、料理のプリミティブな楽しさも体感させてくれます。

家でドリップするコーヒーや、急須で淹れる日本茶が、日々のゆとりと楽しさを感じさせてくれる存在であるように、バウルーもまた、手軽でありつつ、食卓にうるおいを感じさせてくれる道具のひとつ。台所に1台あると、きっと暮らしに新しい楽しみが生まれます。